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蓄電池システム搭載の胸部検診車を県内で初導入しました

山梨県厚生連

山梨県厚生連では、県内の結核検診や肺がん検診、事業所健診用として、県内で初となる「蓄電池システム搭載の胸部検診車」を導入し、1月31日(金)に納車式を行いました。

納車式の様子

新車両は内蔵された大容量蓄電池を使うことで、発動発電機や外部電源を使用せずに最大9時間(*)検診を実施することができ、受診者にも環境にも優しい検診を提供できます。また、万が一の大規模災害時には、一定時間外部に電力を供給できます。(* 夏季、エアコン3台を26℃設定で稼働した場合の数値)

車両内部の電源システム

受診者にも環境にもやさしい検診を

当会は、JAグループが運営する医療機関として、県内各地の住民健診や事業所健診のほか、人間ドック、がん検診、各種健康診断、外来診療、健康教室、がん教育といったさまざまな事業を行っております。このうち、県内各地を回っての結核検診や肺がん検診は、胸部検診車1台で実施することが多く、発動発電機(ディーゼルエンジン)による電源供給が必須で、排気ガスの発生や不快な騒音はやむを得ない状態でした。

しかし、この度導入した新車両は、蓄電池から全ての電力を供給することができるため、こうした排気ガスや騒音のほか振動の発生も抑えることができ、受診者にも環境にも優しい検診を提供できます。

大規模災害発生時にも活躍

万が一の大規模災害発生時には、現地に出向いて迅速な診断の手助けを行うことにとどまらず、搭載した大容量蓄電池を電源として電力がダウンしている地域に電力を供給できます。また、被災地の臨時診療室としての活用や、待合空間、さらには更衣室としても活用できる可能性があります。

車内のスペース

外装も新デザインを採用

この度、導入する車両から外装デザインを一新いたしました。本会が保有する検診車両は検査項目ごとにカラーを設定しておりますが、今回の車両もそれを踏襲し、胸部検診の赤色をポイントカラーとしております。さらに車体側面のQRコードをスマートフォンで読み取ると、車両スペックのほか、肺がん検診をはじめとするさまざまな健康情報をご覧いただけます。また、検査の待ち時間対策としても利用できるようにしております。

新車両の外観
新車両のデザイン

(山梨県厚生連 経営戦略部 広報企画課 志村 直樹)