JA長野県保健福祉推進大会
長野県厚生連
「健康でいきいきと安心して暮らせる地域づくり」 ~健康寿命延伸を目指して すべての人に健康と福祉を~
JA長野厚生連は、JA長野県保健福祉推進委員会・JA長野県厚生部会が主催となり、11月15日にJA長野県保健福祉推進大会を開催しました。
例年、安曇野市の信州安曇野イベントホール「サンモリッツ」にて開催しておりましたが、本年は万全な感染症対策を講じるべく、Zoomを使用したWeb大会として準備を進めてまいりました。本大会として、Web開催は初の試みでありましたが23団体、155名の方々にご参集いただき、例年に引けを取らない規模で開催することができました。
本年は【講演Ⅰ~Ⅲ】と3名の講師による講演をいただきました。それぞれの視点で「健康」について語られ、健康な人生を送るための基盤となる情報を取り入れることができたことと感じます。
【講演Ⅰ】では「第8期長野県高齢者プランについて」と題し、長野県健康福祉部介護支援課企画幹兼課長補佐兼計画係長の今井政文氏に講演いただきました。今井氏は、県保有のデータを提示しながら、長野県の現状について分かりやすい説明をしていただきました。その中でも長野県の長寿は世界トップレベルであることに驚きや誇らしい気持ちになられた方も多かったのではないでしょうか。
また、2040年には、「地域共生社会」を実現するため「支える側」「支えられる側」という従来の関係を超えて一人ひとりが生きがいと役割を持つことが重要であると、我々の目指すべき姿を明確にしていただきました。
【講演Ⅱ】では「まちづくりの中のオーラルフレイル対策」と題し、佐久総合病院歯科口腔外科の美濃和秀幸医師に講演いただきました。美濃和医師は、まず自身の講演のタイトルである「オーラルフレイル」がこれまでは存在していない造語であることから始まり、自身の経歴、経験を交えつつ歯科医師ならでは切り口で講演いただきました。
口のトラブル、食事方法について医学的な見解と改善法を示しながら、高齢者に優しいまちづくりを実現するためには、通いの場で「地域の共食」を目指すことが必要であると、オーラルフレイルが優しいまちづくりに繋がることを示していただきました。
【講演Ⅲ】では「通いの場からはじまる健康づくり~JA長野県健康寿命創造運動 いきいき健康講座~」と題し、(一財)日本農村医学研究所主任研究員の栁澤和也氏に講演いただきました。栁澤氏は、健康づくりについて、どこにいても筋肉量が分かる指輪っかテストや、簡易的な運動を交えつつ講演いただきました。
実演や参加者が一体となれるような声掛けに、WEB上であることを感じさせないような明るい講演となり、最後には健康と運動が密接な関係にあるという思いを、我々が身をもって感じることができました。
本年は、万全な感染対策を講じ、WEB大会といたしましたが多くの方のご協力のもと成功裏に終了いたしましたことに感謝申し上げます。
JA組合員をはじめとした地域生活者の健康増進・介護予防を図ることを目的に、来年度以降も開催していきたいと考えております。
(長野県厚生連 業務部 業務施設課 山岸 愛)