会員ニュース

災害対策研修会を開催

三重県厚生連

JA三重厚生連では11月29日、津市のJA三重ビルで令和4年度災害対策研修「巨大災害に備える~医療に求められる防災・減災活動~」を開催し、各事業所へのWeb配信を併用して98名が受講しました。

三重大学大学院工学研究科/地域圏防災・減災研究センター、三重県・三重大学/みえ防災・減災センターの川口 淳 准教授を講師に迎え、日本の気象災害、地震災害、発生が危惧される南海トラフ巨大地震に関する、最新の知見を踏まえた講義を受けました。

南海トラフ巨大地震は、マグニチュード8~9級の巨大地震が今後40年以内に90%程度の確率で発生すると予測されており、最悪の被害想定では死者32万人超、建物被害240万棟、経済被害220兆円、さらに三重県は沿岸部を中心に甚大な津波被害が発生する、過去に経験の無い災害となることが想定されています。

講義のなかで、「『災害は想定どおりには発生しない』ため、いろいろなイメージを持ち、『臨機応変に自分で対応する能力が必要』であること。そのために『プロセス』を大切にした教育・対策に重点を置くことが重要である」と、医療機関における減災活動について講義を受けました。

参加者からは、「災害に対して前向きに、最善策を作り上げたい」や「災害対策マニュアルは万全でないことを前提に準備したい」という声が聞かれ、職員がとるべき対応や事前準備、訓練について、認識を新たにする機会となりました。

災害対策研修会
講義の様子

(三重県厚生連 管理部 教来石信彦)