令和5年度 市民町民公開講座の開催
秋田県厚生連 かづの厚生病院
7月4日、鹿角市文化の杜交流館コモッセで、秋田県・鹿角市・小坂町・岩手医科大学・かづの厚生病院共催による年に一度の市民町民公開講座を開催しました。
新型コロナウイルスが5類感染症に移行してから初の市民町民公開講座であり、換気や座席間隔に配慮し、マスク希望の方にはマスクを配布するなど、新型コロナウイルス対策を行った上での講座となりました。
「健康寿命は血圧管理から~あなたの血圧、大丈夫?~」のテーマで、当院に7月末まで赴任していた循環器内科の島田佳穂先生を講師に、血圧の基礎的な知識や改善方法などについて講義いただき、生活習慣の大切さや健康について改めて考える機会となりました。
参加者の多くは高齢の方で、高血圧の仕組みやその予防などについて真剣な眼差しで聴講していました。中でも秋田県は全国でも高血圧ワースト1の都道府県であり、その中でも鹿角地域が秋田県内の中で男性、女性ともに最も高血圧の方が多い地域という事実には、多くの参加者からも驚きの声が上がっていました。
すぐに治療しなければ命にかかわる重大な病気として急性心筋梗塞や脳卒中などがありますが、これらを発症する原因の一つが高血圧です。健康寿命を延ばすためには血圧管理がとても重要であり、高血圧の方が全国で最も多い鹿角地域にとって、今回の市民町民公開講座は今後の地域医療を考えていく上で、とても興味深い講演となりました。