会員ニュース

多職種が集い学ぶ院内学術発表会

秋田県厚生連 由利組合総合病院

12月5日、当院の講堂において「第63回院内学術発表会」を開催しました。この学術発表会は、院内の教育委員会の主催により、「医療の質を向上させる」ことを目的として毎年開催しています。今回の演題数は9題で、発表者は医師、初期研修医、看護師、管理栄養士、理学療法士、臨床検査技師と多職種にわたり、研究内容も多彩で興味深い発表がそろいました。

発表者の持ち時間は5分で、9名の発表者が熱のこもったプレゼンテーションを行いました。討議時間は3分で、それぞれの発表後に会場から質問が寄せられ、活発なディスカッションが繰り広げられました。院長、副院長、看護部長、各技師長などが審査員を務め、「ユニーク性」「分析度」「日常診療との関連性」「プレゼンテーションの良さ」の4つの評価項目で審査が行われました。どの発表も高い評価でしたが、厳正な審査の結果、上位3名が奨励賞に選ばれ、そのうち「肥満と心血管疾患:高度肥満患者がうっ血性心不全をきたした一例」を発表した初期研修医2年目の先生が栄えある第1席に選ばれました。

最後に、当委員会の委員長が閉会のあいさつに立ち、「昭和8年に開院した当院は今年で91周年。開院当初は医師、看護師など20名ほどの職員でスタートしたが、現在はさまざまな職種によって病院が運営されている。その中で、この発表会は脈々と63回も続いており、多職種が参加する良き研究発表の場となっている。医学の発展において学術研究は大変重要であり、今後も多くの職員が学術研究に取り組む環境づくりを継続していきたい」と述べ、学術発表会を締めくくりました。

発表会の様子

(秋田県厚生連 総務人事部 総務広報課 淡路 明美)