ペイシェントハラスメント対策について
秋田県厚生連
医療現場における患者や家族などからの暴言・暴力、セクハラなどのハラスメント(以下、ペイシェントハラスメントという)対策は、医療従事者の離職防止や勤務環境改善の観点からも大変重視されています。
また、医療分野における労災認定事案の中で、患者からの暴言・暴力などのハラスメントによるストレスが要因となった看護職員の精神障害の事案も多く挙げられています。
こうした中で、当会では職員などの人権および就業環境を著しく害する患者や家族などに対し、毅然とした態度で対応するため、ペイシェントハラスメントに対する基本方針のもと、令和6年10月に「ペイシェントハラスメント対応マニュアル」を策定いたしました。
同マニュアルは、当該職員が適切に判断し対処できるよう、三部で構成されています。一部では、ペイシェントハラスメントの判断基準や対策の必要性について、二部では、その対策の具体的な行動を示す取り組みや医療従事者などへの教育・研修などについて、三部では、対策の三本柱として(①組織的に対応し、②医師法における応召義務に過剰に反応せず、③警察への相談・通報をためらわずに行う)を示した内容となっています。
今後はペイシェントハラスメントに関する研修会を開催し、マニュアルの浸透と着実な対応方法を職員などに周知するとともに、病院で働くすべての職員や患者家族の人権を尊重し、安心で快適な利用環境の確保に努めてまいります。

(秋田県厚生連 総務人事部 総務広報課 淡路 明美)