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秋田県総合防災訓練に参加して

秋田県厚生連 大曲厚生医療センター

毎年、各市町村持ち回りで開催される秋田県総合防災訓練が、今年度は大仙市で開催されました。市内で震度6強の大規模地震が発生し、土砂崩れ、建物倒壊により要救助者が多数見込まれる状況を想定し、土砂災害現場応急救護所設置訓練、孤立住民救出訓練、避難所開設訓練等が市内各地で行われる中、当院も災害拠点病院として訓練会場となり、多数傷病者受け入れ訓練を行いました。

地震により、軽症から重症まで多数の傷病者が来院するという想定で、院内災害対策本部の設置、県や消防、DMAT(災害派遣医療チーム)と連携し、災害現場から搬送されてくる傷病者の受け入れ、傷病者のトリアージ(患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行うこと)、重症度毎に色分けしているエリアにおける応急処置、EMIS(広域災害救急医療システム)を用いた転院調整等の訓練を行いました。

他機関の方が実際に来院し当院内で活動することや、当院職員が他機関と実際に連絡調整を行うことは、このような大規模な訓練でなければ実施が難しいため、今回非常に貴重な経験をさせていただきました。当院は有事の際に地域を守る災害拠点病院としての機能を果たすため、災害発生時に迅速かつ適切な対応ができるよう今後も訓練を重ね、災害医療体制の整備に努めてまいります。

(秋田県厚生連 総務人事部 総務広報課 淡路明美)