地域と顔の見える関係づくりを目指しています
秋田県厚生連 雄勝中央病院
当院では地域の皆様と顔見知りになり、情報やケアを共有することを目的に、「施設訪問」「地域懇談会」「公開研修会」を行っています。令和6年は懇談会を2回、研修会を5回開催し、110名が参加しました。
懇談会はテーマを決めてグループディスカッションを行う方式で、他施設・多職種の話を聞けることや、フレッシュな情報を共有できることが一番の魅力です。6月に行った第1回のテーマは「医療依存度の高い患者の退院支援」でした。ここで訪問看護の活用が話題となり、2回目の10月には「在宅ケアを知ろう!つなごう!」と題して地域の資源について話し合うことができました。対面式で対話することで、その後の連携にも良い効果が得られています。
研修会は「病院でも施設でも同じようなケアができたらいいね」という意見から企画したもので、2年目になります。どの施設も人手不足の中で、人材育成は地域全体での取り組みが必要だと考え、感染対策やポジショニングなど実践的な項目を取り上げています。また、講義や演習の後の質疑応答において、各施設での疑問を解消できるようにしています。継続したテーマやトピックスを交えながら、今後も続けていきたいと考えています。
当地域は人口減少や高齢化が進み、医療資源も人的資源も不足してきています。医療も介護も福祉も単独ではなく相互協力しながら切れ目なく続けていく必要があり、今後も懇談会や研修会を通して連携の強化を図ってまいります。

(秋田県厚生連 総務人事部 総務広報課 淡路 明美)