医療DXによって変わるチーム医療
第74回厚生連常勤役員・参事会議を開催
4月6日、7日に京都市内において第74回会員厚生連常勤役員・参事会議をオンラインの併用で開催し、20厚生連から29名が参加しました。
文化連からは(1)第10次中期事業計画および第76年度事業計画について、(2)共同購入ビジョンー非営利・参画の構想ーVer.2について、各理事より報告を行い、協議を行ないました。
特別講演では、京都第二赤十字病院特任院長補佐の田中聖人氏から、「医療DXによって変わるチーム医療」と題して、京都第二赤十字病院での医療材料や薬剤の管理におけるDX化の取り組みについて、お話を伺いました。
田中氏は、医療DXの例として、京都第二赤十字病院での注射の運用・管理について、新機種のシリンジポンプ(スマートポンプ)の導入によって着脱が容易になったほか、機器連携によって正確なデータをリアルタイムで記録することが可能となり、医療の質向上や看護師の省力化が実現したと説明しました。入院患者のバイタルチェックについても、電子カルテと連携することで、状況把握が容易になること、各部門の機器の電子化も可能となることを、具体的に機器を紹介しながら解説しました。
医療従事者の職場環境の改善については、手術キット導入等によって、省力化が可能となることを紹介。ただし、新しいシステムは導入しても短期間のうちに陳腐化するため、定期的に見直し、改善を継続することが重要だと強調しました。