医療安全管理者養成研修を開催
医療事故を教材に多職種で理解を深める
2024年10月22日、令和6年度厚生連医療安全管理者養成研修会(参加型研修)をオンライン開催し、東京科学大学(旧東京医科歯科大学)名誉教授・日本文化厚生連特任指導職の高瀬浩造先生を講師に、厚生連病院より16名が参加しました。
午前の部は、医療事故発生時に求められる対応について、高瀬先生より講義を行いました。医療側の過失や注意義務違反など医療事故の要件を説明した上で、事故発生時の情報管理や事故調査の体制、事故調査委員会としての対応などを解説しました。
午後の部では、参加者はグループに分かれ、医療事故の発生を想定した分散討議を行いました。事例をもとに医療事故の判断、事故を回避できた可能性、事故予防策、当事者の責任など検討項目を設定し、討議を行いました。医師や薬剤師、看護師、臨床検査技師、臨床工学技士、診療放射線技師など、それぞれの職種での経験をもとに、真剣に議論を重ねました。その後、班ごとに検討内容を発表し、高瀬先生が講評を行いました。
厚生連医療安全管理者養成研修会は、eラーニング(約35時間)と参加型研修(約6時間)を組み合わせて実施するもので、診療報酬における「医療安全対策加算」の研修要件を満たしています。令和6年度の参加型研修は、今回のほか令和7年1月23日(木)、2月4日(火)を予定しています。