ネットワークの更なる活性化に向けて
第12回厚生連病院治験ネットワーク総会開催
6月30日、第12回厚生連病院治験ネットワーク総会がオンライン開催されました。
神奈川県厚生連 相模原協同病院 井關治和院長のご挨拶に続き、事務局より第1号議案「2021年度活動報告」、第2号議案「2022年度活動方針案」、第3号議案「ネットワーク規程の改訂について」が報告され、いずれの議案も全会一致で決議されました。
第2号議案「2022年度活動方針」では、治験ネットワークのさらなる活性化にむけて、昨年度からの試み、遠隔地からのカルテ閲覧(いわゆる、リモートSDV)について本格的にトライアルをスタートさせ厚生連病院治験ネットワークの価値を高めていくことで一致いたしました。
第4号議案として、ネットワーク代表病院と副代表病院の選出が行われ、昨年度に引き続き、神奈川県厚生連 相模原協同病院が代表病院を務められることが決まりました。
第2部では「厚生連病院で臨床研究を行う意義」と題し、厚生連病院治験審査委員会委員長であります、東京医科歯科大学名誉教授 高瀬浩造先生よりご講演いただきました。
医療の内容を改善する意義について、先生のご経験をもとにお話しいただきました。また、治験の先にあるものとしてリアルワールドデータについて、どのような考え方で進んでいるかについてもお話いただきました。参加いただいた方からも「医師一人ひとりが批判的で合理的な視点を持つために治験、臨床研究を行うことは、職員の教育としても必要であると感じた」とのご意見をいただきました。ご講演の最後には、どのような視点で審議しているかのご説明をいただき、治験審査委員会設置者でもある院長より、「治験の科学的、社会的妥当性、被験者の人権確保の保護はもとより、治験担当医師の保護を重点として審議していることについて安心して審議依頼できる」という見解もいただきました。