地元医師会との共同で大規模災害の机上訓練を実施しました
広島県厚生連 廣島総合病院
この度、10月5日(木)災害拠点病院の取り組みの一環として、地元医師会の先生方をお招きし、当院のBCP(事業継続計画)に基づいた大規模災害机上訓練を実施いたしました。
当地域で大地震が発生したという想定の下、災害対策本部の立ち上げ、職員の安否確認、病院内の状況確認、それらの情報伝達、EMIS(広域災害救急医療情報システム)の入力を中心とした初動対応について検証しました。
災害発生時間を夜中に設定して、最もマンパワーが不足しており、なおかつ病院長をはじめとした多くの幹部職員が不在の中、夜間スタッフだけで初動対応を行う内容としました。
訓練は当院のDMATがファシリテーターとしてプレーヤーをサポートする形で、BCPに定めてある【事前の指示書:アクションカード】を活用しながら進めていきました。
講評ではアクションカードの重要性とともに、カード設置場所の明確化、ライフライン(水道や電気、ガスなど)の情報の重要性、継続した訓練の必要性など多くの意見が出されました。
災害は地震だけでなく大雨、洪水や停電、最近では新興感染症やサイバーテロなど多岐にわたります。今後も訓練を繰り返し、災害マニュアルやBCPで定めてあっても対応が難しいこと、想定できていないことを把握し、それらをアップデートすることで、有事の際に地域での役割を全うできるように努めていきます。
(広島県厚生連 廣島総合病院 総務課 丹下 博紀)