『コロナ禍における在宅看取り事例検討会』を開催
山口県厚生連 長門総合病院
令和3年10月28日に長門市で働く医師、薬剤師、保健師、看護師、リハビリ職、介護支援専門員、ヘルパーなど55人が参加して事例検討会を開催しました。新型コロナウイルス感染症の流行によって医療・介護職の集合研修を制限していましたので、約2年ぶりの開催です。
研修会では自宅でお一人暮らし、子供さんが他県にいる方の事例をもとに、コロナ禍における在宅支援の現状と課題の共有を行いました。私はMSWの立場から面会制限が継続している中での退院調整の難しさを報告しました。介護支援専門員やヘルパーからは入院中の状態が把握できないことや、遠方のご家族と会えないことなどの現状・課題があることが分かりました。どこの事業所もそれぞれ困難さを抱えており、研修会を通じてそれらを共有できたことで、お互いのニーズや専門性の理解をさらに深めることに繋がりました。
未だコロナ終息の目途は立っておらず、感染対策の継続が予想されます。そのような状況の中で、我々地域医療・介護を支える専門職が、より一層の連携・情報共有を行い、患者さんが安心して在宅で生活できるよう、これからも支援を行っていきたいと感じました。
(山口県厚生連 長門総合病院 社会福祉士 松尾義之)