会員ニュース

看護師特定行為研修開講式

三重県厚生連

JA三重厚生連(代表理事理事長 新貝春紀)は、令和6年11月5日に三重県医療保健部長を来賓にお迎えし、看護師特定行為研修開講式を開催しました。

1年ほど前から本会は特定行為研修の指定研修機関となるために準備を進めてきましたが、令和6年9月に厚生労働省より、県内3施設目となる指定研修機関の指定を受けることができました。通常、病院として指定を受けることが多く、JA三重厚生連という医療団体が指定を受けることは全国的にも珍しい事例です。本会が指定研修機関となることで、本部が受講生の受講進捗管理などの事務処理を行い、松阪中央総合病院および鈴鹿中央総合病院を中心に医師や特定行為研修を修了した看護師と連携し、特定行為研修を行う仕組みを構築していきます。特定行為研修の指定研修機関となることで、特定行為研修修了看護師を複数配置し、チーム医療の推進、医師の業務負担軽減、質の高い医療と看護を提供できる環境を構築することにつながります。いずれは、厚生連のすべての病院を、実習を行う施設にしていければと考えています。

新貝理事長はあいさつの中で、「受講生の皆さんが、1年間を通じて特定行為研修を無事修了することを願っております。また、三重県全体の特定行為研修修了看護師の養成に微力ながら寄与してまいります」と述べました。

また、来賓の松浦県医療保健部長から、「県としても特定行為研修修了者を増やす目標を立てており、厚生連が指定研修機関となった意義は大きい」と祝辞をいただきました。

初年度の受講生は3名で、受講生を代表し、三重北医療センター菰野厚生病院の看護師、森沙織さんは、「研修を修了した後には、医療の現場で、問題解決に向けて多職種と効果的に協働できるように努力いたします。私たち第1期生は、厚生連に貢献できる特定行為看護師になるよう努力いたします」と決意を表明しました。

令和6年度は、呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連、栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連、栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連、動脈血液ガス分析関連、栄養および水分管理に係る薬剤投与関連の5区分10行為の特定行為研修を開講します。これらは、特に急性期医療の現場で必要とされる行為であり、特定行為研修を修了した看護師の活躍が期待されるところです。

記念写真
卒業生による決意表明

(三重県厚生連 管理部 田中 聡)