秋田県農村医学会第126回学術大会 学術研究を通して地域医療・保健・福祉を考える ~一般財団法人秋田県農村医学会~
秋田県厚生連
7月6日、秋田県JAビルにおいて、秋田県農村医学会第126回学術大会(学術大会会長 吉田雄樹 かづの厚生病院院長)を開催いたしました。
学術大会には、秋田県厚生連の職員、県内医療関係者、一般会員など、約400名が参加し、医療・保健・福祉の質の向上を目的に、幅広い分野から研究発表が行われました。さらに、メイン会場の大ホールでは、研究班報告や特別講演、学会賞講演が行われ、43題の会員講演(一般演題)はメイン会場を含む4会場に分かれて実施されました。
共同研究班報告では、秋田厚生医療センターの戸嶋雅道診療部長から「秋田県のがん患者に対する強度変調放射線治療の提供機会創出に関する多施設共同研究」をテーマにご講演いただきました。人的資源、物的資源、経済的資源、情報的資源など、さまざまな角度からの調査および研究報告をいただきました。
学会賞講演は2題行われ、湖東厚生病院の石井元診療部長から「90歳以上の超高齢者ERCPに関する検討」について、由利組合総合病院臨床検査科の加藤純副技師長から「当院発熱外来におけるSARS-CoV-2/Flu抗原定性検査の有用性に関する検討」について講演が行われました。
特別講演では、岩手医科大学の西川泰正講師から「詳説!脳深部刺激療法」をテーマに講演していただきました。会場はほぼ満席で盛況の中、脳深部刺激療法について、対象となる疾患や治療による効果を実際の患者さんの映像を交えながら分かりやすくご紹介いただき、「治療開始の遅れはその人の大切な時間と可能性を奪うことに他ならない!」と熱くご講演いただきました。また、質疑応答の際も活発に意見交換が行われ、会場の多くの方々が真剣に聞き入る姿勢に関心の高さを感じました。
最後に、学術大会にご参加いただいたすべての皆様に深く感謝申し上げます。
(秋田県厚生連 総務人事部 総務広報課 淡路 明美)