第74回通常総会(令和4年7月26日開催)において、「食と医療福祉を守り、協同組合運動を通じた国際平和を希求する」特別アピールを採択しました。
ウクライナ侵攻の早期終結を願うとともに、日本及び世界の協同組合とともに、戦争のない平和な国際社会の実現に貢献をしていくことを会員の総意として確認しました。
ロシアによるウクライナ侵攻は、国際社会の平和と秩序、安全を脅かし、国連憲章に違反する暴挙であり、断じて容認できるものではありません。私たちは協同組合人として、いのちと暮らしを脅かすあらゆる暴力、武力行使や侵略行為、戦争に反対します。
またロシアが核兵器使用も辞さない構えを示したことは、被爆国である日本国民の核なき平和な世界への願いや、核兵器廃絶・不拡散に向けた国際社会の取り組みを踏みにじる行為であり、厳重に抗議の意を表します。
戦後、私たち日本の農業協同組合は、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、平和な社会を希求し、農業・農村の再建と民主化、国民経済の復興と社会保障の充実化、健康で暮らしやすい地域づくりの道を歩んできました。
国際協同組合同盟(ICA)は、20世紀初頭から幾度となく平和を求める決議を採択してきました。 「協同組合を通じた積極的平和に関するICA宣言」(2019年)においては、「協同組合は、人間のニーズや願いに応えることを使命として、平和に向けた文化に対して積極的な役割を担い、より豊かな未来のために行動していく」ことを呼びかけています。
食と医療・福祉が満たされた安心の社会づくりは、平和を守る礎となります。私たちは、食料安全保障の構築および社会保障の充実化をめざし、協同組合の運動と事業を通じて、平和な国際社会の実現に貢献していくことを改めて確認します。
令和4年7月26日
日本文化厚生農業協同組合連合会 第74回通常総会